2026/03/02 16:42
福島県玉川村にある「乙な駅たまかわ」。
私たちあぶくまビールは、この建物の一角で小さな醸造所を営んでいます。
■ 震災を経て、再び灯った場所
乙な駅たまかわ は、かつて「乙字亭」というそば店でした。東日本大震災で被災し、その後しばらく空き家となっていました。2021年に玉川村 が建物を買い取り、地域住民や関係機関の皆さまと連携しながら整備を進め、「乙字ヶ滝かわまちづくり計画」の拠点施設として生まれ変わりました。多くの方の思いと協力によって、いまの姿があります。
■ 隈研吾氏が手がけた建築
この建物は、隈研吾 氏が1996年に設計したものです。今回の改修も、隈氏ご自身の設計により行われました。外壁を覆うスギ材のルーバーがやわらかな陰影をつくり、阿武隈川や周辺の自然と静かに調和しています。建築そのものを目的に訪れてくださる方もいらっしゃいますが、私たちはその一角をお借りしている、という気持ちで醸造を続けています。
■ 乙字ヶ滝とともにある場所
近くには、乙字ヶ滝があり景色を楽しみに玉川村を訪れた方が、帰りにふらりと立ち寄ってくださることもあります。福島県観光の途中で、「少しだけ足を止めていただける場所であれたら」それが私たちの願いです。
■ この場所で造る意味
大きな設備があるわけではありません、手作業で少人数での小規模の醸造です。
それでも、福島県の素材を使い、この土地の空気の中で仕込むことに意味があると感じています。
「福島県のクラフトビールを探していて見つけました」そんなきっかけでも構いません。
観光で訪れた方にも、オンラインで手に取ってくださる方にも、玉川村の風景を少し思い浮かべてもらえるような一杯を、これからも丁寧に醸していきます。

